2025.01.03
【給排水技術】海外で貢献する日本の移動式水処理装置
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2025.01.03
日本の水処理技術が、フィリピン、ラオス、ベトナムなどで頻発する台風や大雨による洪水などの被災地で活躍しております。
独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する民間提案型普及・実証事業において、日本原料(株)の移動式砂ろ過浄水装置「モバイルシフォンタンク」を設置し、現地住民の飲料水を確保して災害復旧に貢献しました。
以下、日本原料(株)HPより引用
ラオスでの給水支援(実例)
2013年9月18日~24日にかけてラオス南部を襲った大嵐により甚大な洪水被害を受けたサラワンへ、環境プログラム無償ODAプロジェクトでセコンに配備されていた車載型モバイルシフォンタンクが出動しました。
9月22日から29日にかけて給水活動を実施し、10,573世帯(67,579人)の被災者に飲料水を供給しました。 また、2013年8月に北部ウドンサイで発生した洪水被害では、ルアンプラバンに配備されていたモバイルシフォンタンクが出動しており、1,529世帯(8,741人)に飲料水を供給しました。
ろ過装置「シフォンタンク」の特長
1.ろ過材交換が不要
シフォン洗浄と逆流洗浄を組み合わせることで、ろ過装置内すべてのろ過材が新砂同様に保たれます。そのため、通常、定期的に必要となっていたろ過材交換は一切不要です。
2.ろ過材は常に清浄な状態のまま保たれます
ろ過材同士の揉み洗いを原理とする「シフォン洗浄」をろ過装置に組み入れたため、常にろ過材が清浄な状態に保たれ、安定したろ過を行う事ができます。
3.維持管理コストが激減
ろ過材交換は不要です。そのため、「ろ過材交換工事費」「使用済ろ過材の産業廃棄物処分費」「新ろ過材購入費」等は発生しません。
4.逆流洗浄水量を大幅に削減
硬く凝着した濁質をシフォン洗浄によって完全に剥離し、最後にその濁質のすすぎのみを目的として逆流洗浄を行うため、逆流洗浄水量は従来のろ過装置と比較して1/2~1/3と大幅に削減できます。これにより受水タンク容量が小型化でき、逆流洗浄水量と費用の削減につながります。
5.ゼロエミッションへの大きな足掛かりとなります
ろ過材は半永久的に使用することができ、使用済ろ過材を産業廃棄物として処理する必要はなくなります。環境問題、ISO14000に大きく貢献できる「地球にやさしい」ろ過装置です。環境対策に配慮されている企業様やプロジェクトから注目を集めています。
6.水質維持管理コストが大幅に削減できます
シフォンタンクの導入により、ろ過材中に濁質が堆積することはなく、ろ過材同士の固着が防止され、水質が常に安定した状態に保たれることから、水質維持のためのリスクが軽減されます。この結果、水質分析やろ過材の状況分析等に関わる費用を大幅に削減することが可能となります。
7.ろ過材の固着を防ぎます
従来のろ過装置では、下水等の高有機物処理原水を処理しようとするとろ過材が固まってしまい、正常なろ過を維持する事ができませんでした。シフォンタンクは常にろ過材を清浄な状態に保つ事ができるため、ろ過材の固着を防ぎ、安定した水質を得る事が出来ます。
8.膜の前処理にも最適です
膜処理設備の前処理としてシフォンタンクを導入することにより、膜に対する負担が軽減できるため、膜の寿命を延ばし維持管理費用と維持管理業務を軽減します。
化学工場の軟水装置のプレフィルターとしても納入されています。
9.タンクのメンテナンスが容易です
シフォンスクリュー部分がカートリッジ式ですので、タンク自体のメンテナンスが容易です。
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2025年1月 3日掲載