2024.12.01
安全管理教育:シンナーなどの有機溶剤中毒に注意
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2024.12.01
我が国の有機溶剤による中毒事故について、災害発生件数は近年横ばいの状況にあり、また、被災者に占める死亡者の割合も他の労働災害と比べて高くなっています。
これを業種別にみると、特に建設業の占める割合が高く、例年全業種の半数近くを占めています。
これらの事故を予防するため、平素から作業管理、作業環境管理、健康管理等について適切な処置を講じる必要があります。
有機溶剤中毒とは
有機溶剤とは
有機溶剤とは、油やロウ、樹脂、ゴム、塗料など水に溶けないものを溶かす有機化合物で、揮発しやすく工業的な用途に使われるものを指します。
日本での使用量は石油化学工業の発展や需要の増加で1960年代から急増してきました。石油や、灯油、シンナーや接着剤などが有機溶剤であり扱いによって有害なことはみなさんもご承知のことと思います。
また最近では、有機溶剤以外にも、たくさんの種類の化学物質が様々な研究開発や製造工程の中で用いられるようになっていて、その数は67,000ともいわれます。
有機溶剤中毒とは
有機溶剤中毒は、ゴムや樹脂、塗料などに含まれる有機化合物が呼吸器から体内に入ることや経皮経由にて体内に入ることによって、急性中毒や慢性中毒などの症状を及ぼします。
通常は一定量以下であれば尿として対外に排出されますが、体内で蓄積されることによって重大な障害にまで発展する場合があり注意が必要です。
有機溶剤中毒の症状は
高濃度の有機化合物を吸ったり、触れたりすることによって急性中毒の症状がみられます。
その症状は、頭痛やめまい、ふらつきや食欲不振など多岐にわたり、ひどい場合は死に至るケースもあり注意が必要です。
工事現場における有機溶剤中毒の対策
・有機溶剤作業主任者を任命し、作業の指揮監督を行う
・有機溶剤の蒸気の発散源を密閉する設備や局所排気装置を設置する
・作業者に有機溶剤の危険有害性について教育する
・保護具(防護衣、防護メガネ、防毒マスク)を使用する
・作業環境管理を実施した後に保護具を使用する
社員とともに歩む「ビオス」
ビオスは、現場における安全管理を徹底し、1979年(昭和54年)より社員一丸となり、給排水管更新・更生工事の専門企業として、皆様の快適な生活を守り続けております。
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2024年12月 1日掲載