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2024.09.23

【水回りリフォーム知っトク情報】ステンレス流し台からシステムキッチンへ(キッチン空間変遷)

(給排水設備研究会情報誌より一部引用)

今でこそシステムキッチンは一般的になっていますが、昭和の時代にはステンレス流し台が誕生し普及しておりました。
技術の進歩と生活スタイルの変遷により、キッチン空間も時代とともに変化してきております。
今回は、このキッチン空間の変遷を見てみましょう。

ステンレス流し台の登場と技術的背景

ステンレス流し台が普及するのは、終戦から10年余りたった1956(昭和31)年に、公団晴海団地のダイニングキッチンに取り付けられたことから始まった。
人々の生活に落ち着きと余裕が戻りつつあった時期になる。
それまでの流し台は、木製のキャビネットに亜鉛鉄板張りやセメントで作られたマスをのせたものがほとんどであった。
公団住宅ではこれまでの「茶の間」に、食事や調理をするといった、新しい生活習慣とする役割を与えて、その空間をダイニングキッチン(DK:ダイニングルームとキッチンを合わせた和製英語)と称し、ステンレス流し台が設置された。

ステンレスは耐久性に優れ、見栄えもよく、新時代の象徴となったが、当初はその加工を職人が一つずつ手作業で溶接していた。その後、都市計画に基づき、公団住宅の需要にこたえる必要が出てきたことを背景に、大量生産に対応できるステンレスのプレス加工による深絞り成型法が開発された。このような技術開発が進み、生産設備を持つメーカーも増え、ステンレス流し台が急速に普及した。

システムキッチンの発展と分類

キッチン空間を分類すると、オープンスタイル、セミオープンスタイル、クローズドスタイルの3つに分類できる。それぞれのメリットとデメリットをまとめると次のようになる。

オープン型レイアウトの特徴

オープン型レイアウト

メリット 比較的自由なレイアウトが可能。対面式レイアウトは、キッチンからリビングを見渡せるレイアウトが可能で、家族のコミュニケーションを深め、高齢者や幼児がいる家庭での利便性が高く、「キッチン、ダイニング、リビング」を一体とする空間設計がしやすい。

デメリット 仕切りがないので煙やにおいが回りやすく、換気対策への配慮がより必要となる。

セミオープン型レイアウトの特徴

セミオープン型レイアウト

メリット 下がり壁やドアをつけることで、調理の手元やキッチン内の雑然とした部分を隠すことができ、煙やにおいの問題もある程度解決できる。

デメリット 仕切りがあることから、オープン型レイアウトに比べ開放感が少ない。

クローズド型レイアウトの特徴

クローズド型レイアウト

メリット キッチンから発生する煙や音、汚れ物などに気を使う必要がない空間が確保でき、急な来客があっても気にならない。

デメリット 調理中は、作業者が作業に集中専念できるが、家族とのコミュニケーションがとりにくく、キッチンからダイニングへの動線が長くなる。

※上記画像は、TOTO商品カタログより抜粋

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2024年9月23日掲載


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