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2024.06.17

【知っトク!なっ納!給排水管保守Info】連載-6 給排水管の代表的な延命工法

鋼管の経年劣化と流水量

給排水の鋼管が、年数の経過に伴う管内の閉塞状況と水量の変化を以下の通り示します。

延命工法の種類

■ ライニング工法(更生工法)

給水管更生工法
  管内の錆を研磨、除去しエポキシ樹脂を塗布する工法です。保証期間はほぼ10年です。

排水管更生工法
  給水管とほぼ同様ですが、管の中に管を造る反転工法もあります。

給排水管更生工事へ

 

■ 電気的防錆工法

外部電源法
配管内に微弱な電流を流すことにより、防錆を行うものです。有効範囲は約15メートルです。定期的に部品の取り替えが必要になってきます。

 

■ 物理的防錆工法

セラミックス流動式
セラミックスの粒を水流で衝突、流動させることで、水素放出性を向上させることによる防錆工法です。水の使用量が極端に少ない場合は、効果が弱まる場合があります。

 

■ 化学的防錆工法

オゾン法
オゾンで管内を殺菌、脱臭、スラムを除去する工法です。硬い錆は除去されない場合があるため、注意が必要です。

・ 薬剤添加法
リン酸塩(骨や歯を形成する)やケイ酸塩(ガラス状になりやすい)を添加して防錆する工法です。
飲料水で鉄濃度が0.3mg/lを超えた場合、あるいは超えると予想された場合のみ、添加が認められています。

・カルシュウム法
炭酸カルシュウム(サンゴ、貝等の生物が殻として造つたもの)を溶解し、水をアルカリ性にすることで、鉄の酸化を防ぎ錆の発生を抑制する工法です。

短工期で耐久性、安全性の高いライニング工法(更生工法)

 延命工法はこの様に色々ありますが、マンション等の共同住宅ではライニン工法(更生工法)が一番普及しております。
 その理由として、施工後は錆が完全に除去され、管内の錆びる要因がなくなることです。他の工法は安価に施工できても、その後ランニングコストが掛ったり、直ぐには効果が出ない工法もあります。

 ライニング工法(更生工法)は、古い管を新しいものに替えるのではなく、既存の管を研磨し、管内に塗料を塗布する工法です。
 そのため、短期間で施工できるので、居住者への影響が少なく、騒音やホコリなどで周辺に迷惑をかけることがありません。管内に塗布する塗料は、年々改良されており、耐久性、安全性が高く安心して使用することができます。

給排水管更生工事へ

次回は「ライニング工法(更生工法)」です。

お楽しみに!


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