2024.06.06
安全管理教育:働く人の安全を守る保護具
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2024.06.06
保護具は、危険または有害な作業で発生する怪我や疾病から身を守ってくれます。
保護具が必要な作業では、いつでも使用できるように装着または作業場所に備えておきましょう。
保護具の種類
安全靴のJIS規格とJSAA規格
先芯の入った安全靴・作業靴には、「JIS(日本産業規格)」と「JSAA(公益社団法人日本保安用品協会)」が定める2つの規格があります。
それぞれ安全性と耐久性を測る試験をし、JIS合格品を[安全靴]、JSAA認定品を[プロテクティブスニーカー(プロスニーカー)]と呼んでいます。
JIS合格品とJSAA認定品との大きな違いは使用できる素材と耐久性です。
JIS合格品※は甲被が革製または総ゴム製・総高分子製(安全長靴など)に限られ、人工皮革製が多いJSAA認定品と比べ甲被の耐久性も高く、はく離抵抗の試験においても人工皮革製のJSAA認定品より高い耐久性が求められます。
※JIS T8101の場合
保護具着用でケガした事例
実は保護具は完ぺきではない!? こんな災害が発生しています。
【事例1】耐切創タイプの手袋を着用していたが、誤ってカッター刃を突き刺し切創
(解説)耐切創タイプの手袋には突き刺しに弱いタイプがある。
【事例2】安全靴を履いていたが、ハンドリフトで自分の足を踏み、足の小指を骨折
(解説)安全靴は小指までカバーされていないタイプが少なくない。
【事例3】飛び散った有機溶剤が保護メガネの隙間から目に入り炎症
(解説)保護メガネは目の周りに密着するタイプではなく隙間があるタイプが多い。
【事例4】高圧洗浄機にて部品洗浄中、手元がずれて高圧水が手袋を貫通し切創
(解説)手袋を三重に着用していたが、高圧水が予想以上に威力があった。
保護具を着用していても丁寧に!
人は保護具を着用していると、安全に対する過信から、少し大雑把に作業をしてしまう傾向があります。
そこで、改めて保護具の重要性を理解するために、次の事項をチェックしてみましょう。
■ 着用ルールはしっかり守れているか?
■ 着用している保護具は何からアナタを守るためのものか?
■ 着用していなかったらどのようなケガにつながるか?
■ 保護具のサイズは合っているか?
上記の4点を改めて確認し、保護具を過信せず丁寧な作業を心がけましょう!